心惹かれた尾瀬の生命力新たな発見と夏のオコジョ有賀きらりさん影山梨愛さん 「感動」とは、何か特別なことではありません。単に気づかないだけで私たちのすぐそばに沢 山散りばめられていると知ることができた尾瀬旅行でした。私たちは、去年コロナウイルスの影響で中止になった沖縄への研修旅行の代替として、関西への旅行を控えていました。去年の中止のショックが大きかった分、この旅行を心から楽しみにしていましたが、その期待も叶わず、最終的には尾瀬旅行に決定しました。その知らせを受けた時、私は、「自然なんて、玉川にもあるし、尾瀬に行くのもあまり変わらないと思うんだけし、当日も尾瀬旅行を楽しめるのかと、不安が募っていました。でも、尾瀬の大自然を目の前にすると、そんな心配はどこかへ行ってしまい、尾瀬の力強い生命力は私の心をあっという間に魅了しました。尾瀬では、豊かな自然や、様々な生き物たちの他に「人々の愛」に触れることができました。尾瀬の自然はとても美しく、そして、植物はとてど…。」内心そう思っていましたものびのびと育っているように感じました。それは、自然を愛するガイドさんや、尾瀬で働く人たち、そして、訪れる人たちの自然への優しさと、自然を守ろうとする思いが植物たちに届いているからだと思います。私は、尾瀬の自然を見て、その思いがつながっていることを深く感じることができました。私の心を豊かにしてくれた尾瀬の自然に、また、そこまでの準備をしていただいた玉川村、先生方には、たいへん感謝しています。はじめは、旅行に対してマイナスの印象が強かったけれど、尾瀬に行き見方を変えることで、日常の中にはたくさんの感動がつめこまれているのだと、気づくことができました。植物の生命力、人々の努力、その努力をつないできた人たち。こんなに美しいことや、感動があることを、私自身が気づき、得ることができたことが、今回、何よりの収穫だと思います。今は、コロナ禍で、できないことのほうが多い時代ですが、私たちの人生の中には、必ず何か別の形で感動を見つけながら、生きていくことができると思います。尾瀬で得た大切な経験と気づきをしっかりと意識して生活していきたいと思います。尾瀬に行くのは、私にとっては二回目でした。初めて行ったときに発見できなかったことをたくさん見つけることができて、とても充実した研修旅行になりました。また、班の人と話したり、協力したりしながら歩いた木道はとても楽しかったです。今回、特に心に残ったことが二つあります。まず、ガイドの方が植物や地形について丁寧に教えてくださったことです。二回目なので、あまり新しい発見はないだろうと考えていましたが、一回目の記憶が曖昧だったこともあり、とても新鮮な気持ちで参加することができました。その上で、ミズゴケや長蔵小屋について教えていただいたことで、改めて尾瀬の自然の広大さを学ぶことができ、とても良い経験になりました。その中で特に印象深かったのは鹿についての話です。湿原の入り口にある鹿除けと荒らされた湿原を結び付けて解説していただきました。鹿によって荒らされた湿原は、土だけが丸見えでとても無惨でした。しかも十年近く経っても玉川中学校3年生を対象に中学生国内研修事業が8月24日に行われ、岡崎校長を団長に生徒44名が参加、引率の教諭等を含め総勢52名で檜枝岐村の尾瀬国立公園を訪れました。新型コロナウイルス感染症の影響により昨年実施予定だった沖縄研修から、尾瀬国立公園(尾瀬湿原自然散策)での研修に変更となりました。参加した生徒達は、尾瀬の豊かな自然に触れ、自然を大切にする心を育むだけでなく、友達と過ごした楽しい時間は、中学生の若い心に大きな財産となったと思います。ここでは、参加した生徒からの体験レポートを掲載します。 2令和3年度中学3年生国内研修事業令和3年度中学3年生国内研修事業
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