2022年1月広報たまかわ
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「行きたかったな。」こども園の夏祭りが中止になってしまい、一番下の妹はしょんぼりしていました。そんな姿を見たお母さんが、「お家で夏祭りしようか。」と言って、須藤家の「思歩をよろこばせよう大作戦」が始まりました。私たちははじめに何のコーナーをやるか話し合いました。玉川第一小学校4年  須「思歩が一番楽しみにしていたお化け屋しきは、ぜっ対にやらなくちゃね。」とお姉ちゃんが言いました。それから全部で四つのコーナーを決めました。一つ目、お化け屋しきたん当はお父さんとお母さん。二つ目、カード合わせはお姉ちゃん。三つ目、クジコーナーは私。四つ目、食べ物コーナーはお母さん。そして、すぐ下の妹は思歩の案内係です。係が決まったら、すぐにじゅんびを始めました。まずは、みんなで部屋のかざりつけです。風船やキラキラののれんなどをかざると、いつもの家とはちがうふんい気になって、私はワクワクしました。カード合わせの絵をかいたり、チョコバナナを作ったり、手作り感いっぱいの夏祭りです。思歩、よろこんでくれるとい     5 藤 花か 歩ほ   がたを思いうかべながら、一生いな。私は妹が楽しんでいるすけん命にじゅんびをしました。お化け屋しきは、出来上がるまでひみつです。私たちはどうなっているのか、気になって仕方がありませんでした。思歩がゆかたを着ておめかしをしたらスタートです。二人が私のところに来て、クジをひきました。「当たった。やった。」とジャンプする妹に、私が、「おめでとう。よかったね。」と言ってけい品をわたすと、とてもうれしそうでした。いよいよメインのお化け屋しきです。私はドキドキが止まりませんでした。お面をつけたお父さんが出てきた時は、こわくてお姉ちゃんにしがみついてしまいました。妹二人も少し泣きそうな顔になっていました。短い時間でお化け屋しきを作り上げた、お父さんとお母さんはすごいと思いました。こども園の夏祭りができなくてざん念でしたが、家族がきょう力して一つのことに取り組めたこと。思歩だけじゃなく、みんなのよろこんでいる顔が見れたこと。だれかのためにと思うと、やる気がわいてくること。たくさんのいい事がありました。とっても小さい夏祭りだったけれど、チョコバナナも変な形になってしまったけれど、家族みんなの温かさとえ顔にあふれたすてきな夏祭りでした。「楽しかったね。」思歩も大よろこび。作戦で大成こうです。最優秀作品「妹のために」「家庭の日」作品コンクール・作文の部作文の部玉川から2名の最優秀賞

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