玉川村勢要覧2021
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念仏踊りが行われるのは、毎年4月3日〈春の大寺薬師祭〉と8月14日〈お盆〉の午前中。東福寺の境内において、村内の12歳までの少女約10人によって奉納されます。現在、保存会に伝わる曲目は「小夜の中山」から「下妻」まで全9曲。華やかな衣装を身にまとった少女たちが、保存会の方々が奏でる笛や鉦かね、歌に合わせて「立ち踊り」と「座踊り」を披露します。全曲、踊り終わるのに約25分。全員が揃って踊るには日々の練習が欠かせず、保存会では月に1回、地区の集会所を利用して合同練習を行っています。踊りを指導するのはかつての経験者や地域の人たち。まだあどけなさが残る子どもたちに全9曲の振り付けを手取り足取り教え、一人前の踊り子として育てていきます。そしてやっとうまく踊れるようになった頃、その子たちは卒業の時期を迎え、また新しい子どもたちに受け継がれ、この世代交代を繰り返しながら、念仏踊りは代々、ふるさとの財産として踊り継がれていきます。ふるさとの財産として未来へつなげたい  む1巡る・楽し奉納する少女たちと来場者踊りを奉納する少女たち      11Guide to Tamakawa Village

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