○玉川村老人福祉法の規定に基づくやむを得ない事由による措置要綱
平成28年9月21日
要綱第26号
(趣旨)
第1条 この要綱は,やむを得ない事由により介護保険法(平成9年法律第123号)に規定する介護サービスを利用することが著しく困難である者に対し,玉川村が老人福祉法(昭和38年法律第133号。以下「法」という。)第10条の4第1項及び第11条第1項第2号の規定に基づく措置(以下「措置」という。)を行うために必要な事項を定めるものとする。
(対象者)
第2条 この要綱における,やむを得ない事由により介護保険法に規定する介護サービスを利用することが著しく困難である者(以下「対象者」という。)とは,村内に居住するおおむね65歳以上の者で,次の各号のいずれかに該当する者とする。
(1) 家族等から虐待又は無視を受けることにより,本人の意思に反して介護サービスの利用契約が締結できない者
(2) 認知症その他の理由により行為能力が乏しく,かつ,本人を代理する家族等がいない者
(3) その他村長がやむを得ない事由と認める者
(措置の内容)
第3条 村長は,対象者に対し必要に応じて,次の各号に掲げる措置を講ずることができる。
(1) 介護保険法に規定する訪問介護の供与
(2) 介護保険法に規定する通所介護の供与
(3) 介護保険法に規定する短期入所生活介護の供与
(4) 介護保険法に規定する小規模多機能型居宅介護の供与
(5) 介護保険法に規定する認知症対応共同生活介護の供与
(6) 介護保険法に規定する介護老人福祉施設への入所
(措置の決定及び開始)
第4条 村長は,対象者であると見込まれる者を発見し,又は関係機関等から通報を受けたときは,直ちに当該者の実態を調査する。
2 村長は,当該者が介護保険法に規定する要介護認定を受けていない場合は,必要に応じて要介護認定を実施する。ただし,急を要する場合は次項による措置の決定後又は措置の開始後にこれを実施する。
(1) 当該者の意思と尊厳
(2) 当該者及び家族等の身体及び精神の状況並びに置かれている環境
(3) その他当該者及び家族等の福祉を図るために必要な事情
5 村長は,措置を決定したときは,措置委託開始通知書(様式第2号)により,指定居宅サービス事業者又は指定施設サービス事業者(以下「事業者」という。)にサービスの提供を委託する。
6 村長は,事業者が前項の規定による委託を正当な理由なく拒んだときは,法第20条の規定により当該事業者に措置を受託させるものとする。
(費用の支弁)
第5条 村長は,措置に要する費用を支弁する。ただし,措置に係る者が,介護保険法の規定により措置に相当する介護サービスに係る保険給付を受けた場合は,その保険給付相当額(生活保護法(昭和25年法律第144号)の規定による介護扶助を受けた場合は,その介護扶助相当分を,また介護保険法の規定による利用者負担の軽減措置を受けた場合は,その軽減分を上乗せした額)を支弁する費用から除くものとする。
(費用の請求)
第6条 事業者は,措置に要する費用について,措置費請求書(様式第3号)により村長に請求するものとする。
(1) 費用を徴収することにより生活保護を要する状態になる場合
(2) り災その他特別な事情により生計が著しく悪化している場合
(3) その他費用の徴収が著しく困難であると村長が認めた場合
(措置の変更)
第8条 村長は,措置に係る者が他の措置を受けることが適当であると認める場合は,措置を変更するものとする。
(措置の解除)
第9条 村長は,措置に係る者が次の各号のいずれかに該当するときは,措置を解除するものとする。
(1) 介護老人福祉施設に入所すること等により,家族等の虐待又は無視の状態から離脱し介護保険法に基づく介護サービスの利用に関する契約を行うことができるようになったとき。
(2) 成年後見制度等に基づき,本人を代理する後見人等を活用することにより,介護保険法に基づく介護サービスの利用に関する契約を行うことができるようになったとき。
(3) その他村長が,措置に係る者がやむを得ない事由の解消により介護保険法に基づく介護保険サービスの利用が可能になったと認めたとき。
(成年後見制度の活用)
第10条 村長は,措置に係る者が介護保険法に基づく介護サービスの利用に関する契約を行うことができるようにするため特に必要があると認めるときは,法第32条に規定する審判の請求をし,措置に係る者が民法に規定する成年後見制度を活用できるよう援助するものとする。
(その他)
第11条 この要綱に定めるもののほか必要な事項は,村長が別に定める。
附則
この要綱は,公布の日から施行し,平成28年8月1日から適用する。
附則(令和5年要綱第9号)
この要綱は,公布の日から施行し,令和5年4月1日から適用する。