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春夏秋冬玉川村での暮らし

地理

玉川村は、福島県の中通り地方の中南部に位置して、北部・北西部は須賀川市、北東部、南東部及び南部は石川郡平田村・石川町、阿武隈川を隔てて北西部には岩瀬郡鏡石町、南西部は西白河郡矢吹町に接しています。
福島県の阿武隈山系の中南部地域に位置する玉川村は、郡山市近郊という立地条件のほか、村中央部には「福島空港」がある福島県の「空の玄関口」でもあります。
また、東西には、東北自動車道と磐越自動車道とつながる高規格道路(自動車専用道路)であるあぶくま高原道路が横断しており、村内に3つのインターチェンジがあります。そして、南北にはJR水郡線が走っており、村内に2つの駅があるため、交通の利便性に大変優れた村となっています。

人口

玉川村には現在、およそ6,200人が暮らしています(令和6年7月時点)。令和5年には127名が村へと移り住んできており、多様な関わりや移住の可能性を育む人口の創出にも積極的に取り組んでいます。
決して広くない地域だからこそ、人々の心の距離が近く、声を掛け合い、手の届くつながりを大切にしたい人にとって、心地よい生活をおくれるはずです。

気候

玉川村の東部は阿武隈山系の西斜面で、相対的に起伏の多い山間地帯。西部は阿武隈川沿いに展開する、比較的平坦な地形です。阿武隈山系特有である起伏の多い地形のため、標高による気象条件の変化が大きく、気温の年較差や日較差も比較的大きいのが特徴です。また、東北地方にありながら、冬期の降雪は比較的少ない地域です。

福島県を縦断して流れる阿武隈川、阿武隈山系に位置する東野の清流、千五沢ダムなど、玉川村は豊富な水資源に恵まれています。なかでも阿武隈川の「乙字ヶ滝」は日本の滝100選にも選定されており、水かさが増すと、約100mの滝幅いっぱいに流れ落ちる水しぶきは必見でフォトスポットとして有名です。

歴史

往古、源頼義の一族石川安芸守源有光が石川の地66郷を領し、玉川村はその一部でした。その後、蒲生・上杉・丹羽・松平・本多など諸公の領地となりましたが、寛保2年(1742年)以来幕領あるいは藩領として、明治維新を迎えました。以後明治2年より同5年まで白河県に属し、同5年4月磐前県に、同9年8月福島県に属するようになりました。
明治22年市町村制度実施により、川辺・蒜生・小高・中・岩法寺・竜崎の各村を合併して泉村、南須釜・北須釜・吉・山小屋・山新田・四辻新田の各村を合併して須釜村となり、昭和30年3月31日市町村合併促進法に基づき、泉村と須釜村が合併し、現在の玉川村となります。

行事

村内には、古来より受け継がれてきた貴重な伝統芸能や祭りが、今に伝えられています。「南須釜の念仏踊り」は、色鮮やかな振袖に花笠、手甲脚絆をまとった少女たちによって、毎年4月3日の大寺薬師祭と、お盆の8月14日に東福寺境内で奉納されます。また、「浦安の舞」は毎年10月3日に川辺八幡神社、10月第1日曜日には大雷神社でそれぞれ奉納され、その舞は神聖で厳かな優雅さがただよいます。

農業

近年、玉川村の多くの農家が兼業農家となっています。水稲を中心に水稲以外では園芸作物としてトマト・きゅうり・いんげんが主力となっており、水稲との複合経営が行われています。また、果樹としては、さるなし・りんご・桃・いちじく・ブルーベリー等の栽培が行われています。さらに花卉では菊、リンドウ、新たにツルウメモドキの栽培が行われ、その中でも菊が主力となっています。畜産では、肉牛繁殖農家が大部分となっています。
玉川村では、認定農業者制度による経営支援や、村内の多くの地区で取り組まれている多面的機能発揮促進事業を活用した農村環境の保全や、農畜産物のブランド化や6次産業化を図るため、農産物加工施設を設置し、農家自らが加工までできる体制を整備しています。
さらに、GAP認証の取得などを推進し、魅力ある農業の確立を目指しています。
関係機関と連携し、農産物のブランド化や地元農産物を活かし、農商工連携による高付加価値の6次化商品の開発に取り組んでいます。

商業

商工会、事業者、村民と連携し、地域づくりに欠かせない商業者の活性化を目指すため、既存事業者の事業継続の意欲の向上、新たな創業者の育成等に取り組み、村民の利便性を図る取り組みを行っています。
商工会が自主的に行う商店等の持続と成長、発展並びに地域経済の活性化を図る事業を支援し、住民生活の向上に資する施策の実施を図り、特に、生活様式の変化に対応した事業収益の確保・拡大事業を推進するため、移動販売等の新たな取り組み等や、創業を目指す人への情報提供、知識を修得するための講習会の開催及びチャレンジショップの活用並びに空き店舗のあっせん等を行い、新たな経済活動を支援しています。
また、廃校活用と交流の場創出のため、旧須釡中学校を改修したすがまプラザ交流センター内に「コワーキングスペースたまかわ」を設け、テレワーク等に対応した新しい働く場を確保しています。併せて、首都圏等からの需要に応え、教室を改修したオフィススペースを作り、サテライトオフィスの開設も支援しています。
さらには、サテライトオフィスとして進出してきた企業が地域に根差し、地域課題をビジネスに代え、課題を解決できるよう、進出企業と地元企業とが連携して実施する事業に対して支援を実施しています。

特産品

キウイフルーツの原種で「コクワ」とも呼ばれる栄養素豊富なスーパーフルーツ「さるなし」は、玉川村が生産量日本一です。生食で食べられる期間が非常に短く、市場に出回りにくい幻の果実です。
また、米の他にトマト・きゅうり・いんげん、果樹ではりんご・桃・いちじく・ブルーベリーなどを生産し、それらを使った加工品も盛りだくさんです。

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観光

景勝地に「乙字ヶ滝」や「東野の清流」があり、歴史的観光資源では「石造五輪塔」(国重要文化財)や「東福寺舎利石塔」(国史跡)、文化的観光資源には「南須釜の念仏踊り」(県重要無形民俗文化財、文化庁民俗文化財)があります。
また、豊かな自然や地形を活かし、マウンテンバイクの専用ルートの開設や大会の開催のほか、キャンプや様々なアクティビティが体験できる観光交流施設「森の駅yodge」も2021年にオープン。自然や歴史、食など様々な魅力を心と体で感じながら、多様なアクティビティを体験できる場所」となっています。

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移住・交流

玉川村は、郡山市や須賀川市をはじめとした県内都市部に近接しているほか、空の玄関口である福島空港を有し、さらに、あぶくま高原道路など広域交通の利便性に優れている一方で、豊かな自然環境が身近にあり、利便性と自然環境の両方を持つ地域です。
また、「すがまプラザ交流センター」のコワーキングスペースや「森の駅yodge」でのワーケーションなどテレワークをはじめとした多様な働き方が可能な環境も整っており、時代や環境に合わせたそれぞれの働き方を実現することができます。この強みを生かして、移住者や住民が「玉川村で自分らしい生活を送ることができている」「いつまでも玉川村に住み続けたい」と感じることができるよう、移住・定住の促進に関する様々な施策に取り組んでいます。