「地方に移住すれば生活費は安くなる」。 よくメディアなどで聞く話ですが、実際のところはどうなのでしょうか?
結論から言うと、たしかに“安くなる部分は多い”ですが、すべてが安くなるわけではありません。むしろ、項目によっては都市部よりも高くなるケースもあります。
ここでは、実際に地方で暮らした場合のリアルな生活費を、都市部と比較しながら紹介していきます。
1. 家賃・住居費|ここが一番のメリット

地方移住で最も大きなメリットを得られるのが「住居費」です。
例えば東京都23区内の場合、ワンルームでも月6万〜8万円ほどかかることが一般的ですが、地方では同じ金額で2LDKや一戸建てに住めることも珍しくありません。
実際の目安としては以下の通りです。
• 都市部:6万〜10万円(1K〜1LDK)
• 地方:3万〜6万円(2LDK〜戸建て)
更に空き家バンクなどを活用すれば、さらにコストを抑えることも可能です。住環境の広さ・快適さを考えると、この差はかなり大きいポイントです。
2. 食費|自炊派ならむしろ安くなる

食費は生活スタイルによって差が出やすい項目です。地方でもスーパーの価格自体は都市部と大きく変わらない場合もありますが、以下のようなメリットがあります。
• 地元野菜が安い(直売所など)
• おすそ分け文化がある
• 家庭菜園がしやすい
そのため、自炊中心の生活であれば、食費は抑えやすくなります。
目安としては2人家族の場合
• 都市部:4万〜6万円
• 地方:3万〜5万円
ただし、外食中心の場合は選択肢が少ない分、価格競争が起きにくいこともあり割高に感じることもあります。
3. 光熱費|地域差あり、冬は要注意

光熱費も「安くなる」と思われがちですが、実は注意が必要なポイントです。
特に寒冷地では、冬場の暖房費が大きく増える傾向があります。例えば、福島県をはじめとする東北では、ストーブ用の灯油代やエアコンなどで電気代が冬に跳ね上がることも。
目安としては
• 都市部:1万〜1.5万円
• 地方:1.5万〜2.5万円(冬はさらに増加)
他にも、都市ガスとプロパンガスでも値段の差が大きく違うケースもあります。断熱性能の低い住宅の場合、さらにコストがかかることもあるため、物件選びの段階でチェックしておきたいところです。
4. 交通費|車はほぼ必須

地方生活で大きく変わるのが交通費です。
都市部では電車やバス中心の生活ですが、地方では車が移動の中心になります。そのため、以下のようなコストが発生します。
• ガソリン代
• 車検・保険
• 駐車場代(安いが必要)
• スタッドレスタイヤ(東北では必須)
月あたりの目安は
• 都市部:1万〜2万円(公共交通)
• 地方:2万〜5万円(車維持費)
車を所有することで楽ちんさと行動範囲は広がりますが、固定費としては確実に増える部分です。
5. 通信費・その他|意外と差はない
スマホ代やインターネットなどの通信費は、基本的に都市部と大きな差はありません。
また、日用品や衣類なども価格差はそこまでなく、最近はネットで買える店舗も増えてきています。なので、逆に「地方だから安い」というわけではない点は押さえておきましょう。
トータルで見るとどうなる?
ここまでを踏まえた、単身者の月間生活費のイメージは以下の通りです。
• 都市部:約15万〜25万円
• 地方:約10万〜20万円
もちろん、生活スタイルによりますが平均して住居費が大きく下がる分、トータルでは月3万〜5万円ほど抑えられるケースが多いです。
生活費より大事な視点
最後にひとつ大事なポイントです。
移住を考える上で重要なのは、「安いかどうか」だけではありません。
• 収入とのバランス
• 生活の満足度
• 時間の使い方
こうした要素も含めて考えることが、後悔しない移住につながります。
例えば、家賃が安くなっても収入が大きく下がれば意味がありませんし、逆に支出が多少増えても、自分の時間を大事にできたり、ストレスの少ない暮らしができるなら移住する価値は十分にあると言えます。
地方移住は、単なるコストダウンではなく「暮らしの再設計」です。
リアルな生活費を把握した上で、自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。
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