1. はじめに
「自然の中でのんびり暮らしたい」「子育てをもっと落ち着いた環境でしたい」。
最近はそんな思いから地方移住を考える人が増えています。でも、やっぱり気になるのが「移住後の仕事、どうしよう?」という問題。特に都市部で会社勤めをしている人にとって、地方の働き方や収入源は未知の世界に感じられるかもしれません。
そこで今回は、福島県の中通り中南部にある玉川村をモデルケースに、移住後の仕事や収入源のリアルをご紹介します。自然豊かで、のどかな田舎暮らしが魅力の玉川村。でも、のんびりしているだけじゃなくて、実は“魅力的な仕事の選択肢”もいろいろあるのです。
2. 地方での“仕事”ってどんな感じ?
まずは「雇われる働き方」、つまり求人について。
玉川村のような地方では、都市部のように大量の求人があるわけではありません。でも、そのぶん地域に根ざした企業や暮らしに寄り添った仕事に出会えるチャンスがあります。
■ 地元企業や施設での仕事
玉川村には製造業や農業関連の企業のほか、児童養護施設、介護施設、土木、中古車販売業などの職種があります。特に介護職や保育士などは全国的に人材不足が続いているため、玉川村でも比較的求人が多く、移住者にとっても就職のチャンスが広がっています。
また、村内には工業団地もあり、タイミングによっては製造系の職種や技術職なども見つかることがあります。
■ 地域おこし協力隊を活用する手も
もう一つ注目したいのが、「地域おこし協力隊」という制度。これは都市部から地方に移住し、地域課題の解決や活性化を担う人材を受け入れる制度で、最長3年間、報酬を受け取りながら地域に関わる仕事ができるというものです。
玉川村でも協力隊を募集していることがあり、任期終了後にそのまま地域に定住したり、自営業を始めたりと、次のステップにつなげている人も少なくありません。
3. 農業に挑戦したい人へ:農地と支援制度のリアル
「せっかく地方に行くなら、農業をやってみたい!」という人もいるでしょう。玉川村は気候も安定している水と土に恵まれた農業地帯で、お米をはじめ、野菜や果樹の栽培が盛んです。就農に向けたサポート体制も充実しているので、ご紹介します。
■ 就農へのステップと支援制度
初めて農業を行うには、農地探しや技術習得が必要になります。玉川村では、新規就農者に対する営農支援を実施しており、「農地バンク」を活用し、農地をあっせんしたり、営農推進協議会の技術主幹や専門員による営農指導等のサポートを受けながら、安心して就農することが可能です。
更に、若い世代の新規就農者には、一定の条件を満たすことで、国の補助金の交付を受けながら、就農してから農業経営が安定するまで一定期間、営農にチャレンジすることができます。
■ 半農半Xという働き方
いきなりフルタイムで農業を始めるのが不安な人には、「半農半X(エックス)」という新しい農業スタイルもあります。これは、農業と別の仕事(X)を組み合わせて生計を立てるという新しい働き方。午前中は畑仕事、午後は在宅ワークや地域のお手伝い…というように、ライフスタイルに合わせて柔軟に働けるのも地方ならではの魅力です。
4. 副業・フリーランスという選択肢
テレワークや在宅ワークが当たり前になった今、場所にとらわれない働き方も現実的な選択肢になっています。玉川村にも、光回線が整備されたエリアやサテライトオフィス的な環境があり、フリーランスや副業との相性も良好です。
■ スキルを活かしたリモートワーク
デザイン、ライティング、プログラミング、オンライン秘書、動画編集など、PC一つで完結する仕事なら、玉川村にいながら全国のクライアントとつながることができます。
「田舎でできる副業って限られているでしょ?」と思われがちですが、むしろ都会よりも静かで集中できる環境が整っていて、在宅ワークにはぴったりかもしれません。
■ 地域の中での副業もアリ
また、地元の人とのつながりから、「週に数回、コワーキングスペースの手伝い」「季節限定で農園のお手伝い」といった、小さな副業的な働き方もあります。自分のライフスタイルや地域のニーズを見つけて、自分の得意分野を生かしてみるのもおすすめです。
5. コワーキングスペースで広がる仕事の可能性
「家だと集中できない」「誰かと話しながら仕事がしたい」そんな人には、村内や周辺地域にあるコワーキングスペースの活用もおすすめです。
例えば、玉川村には「コワーキングスペースたまかわ」と呼ばれるコワーキングスペースがあるほか、玉川村から車で30分ほどにある郡山市や須賀川市にも、コワーキング施設やシェアオフィスがいくつかあり、移住者や起業家同士のネットワークが生まれやすい環境も整っています。
地元のフリーランス同士でプロジェクトを立ち上げたり、オンラインイベントを主催したりと、地方にいながら都市のような働き方ができるのは、インフラの整った中通りならではのスタイルですよね。
6. まとめ:収入源は一つじゃない。地方だからこその選択肢を
福島県玉川村での仕事や収入源について見てきましたが、いかがでしたか?
都市部のように選択肢が広くはないかもしれません。でも、仕事と暮らしの距離が近いこと、コミュニティの中で必要とされる働き方ができることなど、地方ならではのメリットもたくさんあります。
「農業と週2日のパート」「在宅ワークと地域の活動」「地域おこし協力隊からの起業」など、働き方は無限大。地方移住は、ただの“引っ越し”ではなく、“暮らし方の再設計”なんです。
玉川村では、一人ひとりが自分らしい暮らしを実現することを目指しており、たまかわくらしサポートセンターではどんな暮らしができるかを一緒に考え、「住まい」、「しごと」、「日常生活」「コミュニティ」など様々な情報提供や相談を行っております。
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